紹介予定派遣って?紹介予定派遣のメリット・デメリットを紹介します!

公開日:2024/08/01  

紹介予定派遣の画像

紹介予定派遣は、派遣先企業での直接雇用を目指す人にとって魅力的な選択肢です。働くうえでのミスマッチをなくし早期離職を防ぐ対策としても活用され、近年注目を集めています。本記事では、紹介予定派遣とはどのようなサービスなのか、通常の派遣との違いについても触れ、どんなメリットやデメリットがあるのかを詳しく紹介します。

紹介予定派遣とは?

紹介予定派遣とは、派遣先の企業に直接雇用されることを前提とした派遣の形態です。派遣社員が一定期間派遣先で働き、その期間中に企業と派遣社員が直接雇用の契約を結ぶかどうかをそれぞれ検討します。派遣期間は通常数か月から最長6か月とされ、これが実質的な試用期間となります。

派遣期間中、企業は派遣社員の能力や適性、職場へのフィット感を見極めることができます。同時に、派遣社員も実際の業務内容や職場環境を体験し、自分に適した職場かどうかを判断できます。双方の合意が得られた場合、派遣期間終了後に直接雇用の契約が結ばれます。

紹介予定派遣で派遣されたからといって、必ずしも直接雇用されるとは限りません。双方の合意が得られず、直接雇用とならないケースもあるのです。

通常の派遣との違い

紹介予定派遣と通常の派遣は、派遣会社を介して派遣先の企業で働くというスタイルは共通しますが、募集の前提条件や派遣期間などいくつかの面で違いがあります。その違いについて見てみましょう。

直接雇用前提の明示

紹介予定派遣では、派遣先企業が直接雇用を前提としていることを事前に明示する必要があります。応募する派遣社員側もこの条件を理解し、直接雇用の可能性があることに同意したうえで申し込まなければなりません。

就業前の書類選考や面接

通常の派遣では、派遣先企業と派遣社員が直接雇用契約を結ぶわけではないため、就業前の書類選考や面接は禁じられています。一方、紹介予定派遣では、将来の直接雇用を見据えているため、派遣先企業は就業前に書類選考や面接を行うことが認められています。

派遣期間

派遣期間にも違いがあります。通常の派遣は最長3年とされていますが、紹介予定派遣は最長6か月です。この6か月の間に企業と派遣社員は互いに適性を見極め、直接雇用に移行するかどうかを判断します。

派遣期間中の直接雇用の可否

紹介予定派遣では、契約期間中であっても双方の合意があれば、直接雇用に切り替えることが可能です。派遣社員と企業が早期に合意した場合、派遣期間が終了する前に正式な雇用契約を結ぶことができます。

紹介予定派遣のメリット

紹介予定派遣はさまざまなメリットがある働き方です。活用することで、転職活動における不安やリスクを軽減し、自分に最適な職場を見つける手助けとなります。ここでは、紹介予定派遣の具体的なメリットについて紹介します。

職場の雰囲気を体感できる

職場の雰囲気や業務内容は、実際に働いてみないとわからないことが多いです。求人情報や面接だけでは、会社の内部事情や日常的な業務の様子は把握しにくいのが現実です。そのため、入社後に想像と実際のギャップが大きく、数か月で離職に至るケースもあります。

しかし、紹介予定派遣であれば、派遣期間中に実際の業務や職場の雰囲気を体感できます。そのうえで、直接雇用契約を結ぶかどうかを決めることができるため、ミスマッチを防ぎ、満足度の高い転職が可能となります。

未経験でも挑戦できるケースがある

紹介予定派遣は、派遣会社を通じて企業とマッチングを行います。そのため、通常では未経験での応募が難しい企業でも、未経験者の応募を受け入れてもらえることがあります。

憧れだった職種への挑戦やキャリアチェンジが可能となり、自分のキャリアの幅を広げることができます。

条件交渉などを代行してくれる

給与や福利厚生などの交渉は、自分一人で行うのは難しいことがあります。希望する条件がある場合、それを直接企業に伝えるのは気が引ける場合も多いでしょう。紹介予定派遣であれば、派遣会社がこれらの条件交渉を代行してくれます。

個人では伝えにくい希望条件も派遣会社を通じて伝えることで、納得のいく形で直接雇用へと進めることができます。

直接雇用を断った場合でも次の仕事が見つかりやすい

紹介予定派遣では、派遣先が合わずに雇用を辞退したり、直接雇用が成立しなかった場合でも、次の仕事を見つけるのが比較的容易です。派遣会社は多数の企業とのつながりを持っているため、すぐに次の派遣先を紹介してもらえる可能性が高いのです。

派遣会社のアドバイスを受けて職場を選べる

派遣先を選ぶ際には派遣会社のアドバイスが得られるので、自分に合った職種や企業が選びやすくなります。専門的な視点からのサポートを受けられるのは大きなメリットです。自分に合う仕事がわからないという人にとっても、紹介予定派遣は非常に有益な選択肢といえるでしょう。

紹介予定派遣のデメリット

紹介予定派遣は一度派遣社員として働いた後、企業に直接雇用される可能性がある魅力的な制度ですが、いくつかのデメリットも存在します。紹介予定派遣に伴う主なデメリットについて紹介します。

正社員として雇用されるとは限らない

紹介予定派遣の試用期間終了後に直接雇用される際、その雇用形態が必ずしも正社員であるとは限りません。契約社員としての雇用もあり得ます。

契約社員は正社員と比較して、給与や福利厚生が異なる場合が多いです。たとえば、昇給のチャンスが少ない、退職金制度が適用されないといった違いが生じることがあります。さらに、契約社員は雇用期間が定められているため、安定性にも欠ける可能性があります。

そのため、事前に企業側と具体的な雇用形態や条件を確認しておくことが重要です。

必ず直接雇用されるわけではない

紹介予定派遣では、派遣期間中の状況を見て企業が直接雇用の最終判断を行います。これにより、派遣社員側が企業のオファーを断ることができるのと同様に、企業側から直接雇用を断られる可能性もあります。派遣先での業務成績や勤務態度が基準に達していない場合、直接雇用まで至らないことがあります。

紹介予定派遣だからといって油断せず、常に自己評価を行いながら業務に取り組む意識を持っておきましょう。

契約条件が変わる可能性がある

試用期間中は派遣会社の雇用条件に従って働きますが、直接雇用に切り替わった際には、企業が提示する条件が適用され、給与や福利厚生の内容が変わります。

場合によっては、派遣社員としての条件より悪くなることもあり得ます。たとえば、派遣社員時代には残業手当が充実していたが、直接雇用後には固定残業代が設定されるなどのケースです。

不安な場合は、事前に派遣会社から確認してもらい、必要に応じて担当者から条件を交渉してもらうようにしましょう。

派遣社員時代の就業期間がカウントされないこともある

企業によっては、派遣社員時の就業期間が直接雇用後の勤務期間としてカウントされないことがあります。これにより、有給付与の起算日が遅れる、昇進の対象となる期間が短縮されるなど、福利厚生面に影響が出てしまいます。

派遣社員時代の就業期間についてどのようにカウントされるのかを必ず確認しておきましょう。

紹介予定派遣の案件数には限りがある

紹介予定派遣は直接雇用のチャンスがある非常に魅力的な制度ですが、その求人数には限りがあります。自分の希望する業界や職種においては、紹介予定派遣の求人が少ない場合があります。そのため、希望する条件での転職が難しくなることも考えられます。

自分のスキルや経験を考慮しつつ、複数の転職方法を検討することが大切です。

まとめ

紹介予定派遣は、企業への直接雇用を前提とした派遣形態です。派遣期間中に企業と派遣社員がお互いを評価し、合意が得られれば直接雇用契約が結ばれます。就業先での雰囲気や働き方を双方で確認できるため、入社後のミスマッチを減らすことができるでしょう。とはいえ、必ず直接雇用が実現するわけではなく、派遣期間中の成果や勤務態度によっては直接雇用されないこともあります。また、契約条件が変わる可能性や一般的な有期派遣より求人が少ないことも考慮しなければなりません。メリットやデメリットを理解し、自分に合った働き方を見極めることが重要です。

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